2009年11月25日

川崎市宮前区 S邸 その6

091125.JPG昨日は十二直の「ひらく」で、建築、移転、開店、すべて吉という日で絶好の引き渡し日。日が良いので、本格的な引っ越しは翌日25日の予定でしたが、とりあえず少し荷物を運んでみるそうです。

立ち会いは9時半から。
何をするかといえば、主にいろんなものの使い方などと、書類や鍵の受け渡しなど。

一昔は使い方といえば照明のスイッチとテレビや電話のコンセントくらいでしたが、いまやあらゆるものが電気(電子)機器で制御され便利である反面、使い方を覚えるのに一苦労します。

最初から全てを説明して覚えてもらうのも大変なので、詳しくは取扱説明書を読んでくださいね、ということでポイントを押さえた説明で流しながら進めていきます。それでも2時間たっぷりかかりました。

機器の説明以外にも監督がこんな説明をしてました。
たとえば壁に時計などを掛けるとき、壁は石膏ボードの12,5mmで出来ているので、その倍の25mmくらいの長さのビスでは垂れてきてしまうので35mmくらいの長さのビスを使ってください。天井から3センチまでは(枠組み壁工法なので)どこでもビスが効きます。それ以外の場所は455mm間隔で柱(38x89mm)が入っています。重たいものを掛ける時などで、困った時は連絡ください。。。
それから、冷蔵庫置場の上部の壁には合板下地を入れてあるので、転倒防止の金具や棚などを取り付けられます。などなど。

一通り説明が終わると、施工業者との引き渡し関係の書類を取り交わし、最後に玄関のカギを「工事キー」から「本キー」に変えて終了しました。

「工事キー」と「本キー」を形を比較して、この鍵を差し込むと「工事キー」は使えなくなるんですというと「そうなんですか!」とちょっと感動。二つある鍵の差し込み口の上に封印してあるシールを剥がして「本キー」を差し込みました。
鎌錠がカチャッとかかり、Sさんに建物が渡された瞬間です。

打ち合わせを始めたのは3月、長いようで短かった9か月でした。

画像は、昨日撮影のS邸のLDK。
キッチンのコンロの上部から撮影したもの。
22帖の広さがあります。スケルトンの階段でリビングとダイニングを分けていて、リビングスペースは8帖。リビングの右奥は小上がりになった4.5帖の和室があります。
正面の壁はこげ茶のクロスを貼ったアクセント壁。大型テレビを置けるように窓は左右に小さめに配置しました。(買ってきたばかりのソファーが置かれてました)

宮前区S邸、これまでは主に性能について書いてきましたが、これからは計画についても書いていきたいと思います。

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2009年11月24日

川崎市宮前区S邸 その5 引渡前の立会

091124.JPG今日はこれから引き渡し前の立会です。

仕上げの確認や機器の使い方など、施主と現場監督と一緒に一通り確認していきます。

施主はこれまでも現場に何度も来ているので、改めてといった感じですが、これも重要なイベントの一つ。

行ってきます!

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posted by クリエ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 川崎市宮前区 S邸

2009年11月18日

川崎市宮前区 S邸 その4

0911182.JPG091118.JPG断熱材について。

このS邸の断熱材は、1階の床は旭化成のネオマフォーム(厚み40mm)を敷きこみ、壁と屋根はBASF INOAC ポリウレタン株式会社のフォームライトSLという現場発泡ウレタンフォームを壁部分90mm、屋根150mm吹き込みました。

ネオマフォームもいろいろ特徴がありますが、今日はウレタンフォームについて。

このウレタンフォーム、どんなものかというと、身近なものでは低反発のクッションや枕と同じものです。簡単に言うとスポンジですね。

AとBの二つの液体をノズルから吹出しながら混合することで約100倍に膨れ上がり、スポンジ状になるというもので、膨れ上がる速度も速く、あっという間にモコモコと盛り上がってきます。

この製品の特徴を製品HPから引用すると、
・環境にやさしい
・低コスト
・高気密高断熱
・長寿命
・省エネルギー
・すぐれた音響効果
となっています。

性能は厚みに比例するので、使い方次第ですが、私が思うにこの断熱材の最大の特徴は現場で液体を吹き付けることで出来る隙間のない施行だと思っています。
どんなに狭いところでも、ブワッと吹いてモコモコすれば断熱材の充填ができるのは、繊維系断熱材では不可能。特に枠組壁工法の場合、狭い隙間が多々あるのでその効果は抜群だと思います。

結構ほれ込んでいる断熱材ではありますが、欠点もあります。
それは連続気泡であるため湿気を通しやすいこと。
本来壁の構成として、室内側から外部へと透湿抵抗を下げていくのが良いとされています。この断熱材は透湿抵抗が低いため、外壁を通気工法としない場合、壁内部の結露を防ぐため、室内側に防湿シートを施工しなくてはなりません。

S邸では防湿シートの施工はせず、外壁通気によって湿気を外に放出するようにしています。そのことで壁内部に結露が起こらないことはシュミレーションで証明されているので安心です。壁は呼吸可能な状態となり、躯体の長寿命にも貢献します。

それからあえて欠点として挙げると、現場でゴミが出ること。
現場で発泡するため、はみ出たモコモコを削り取るそのゴミが結構出ます。環境に良いと言っていても、これはちょっとどうかなと・・・。壁厚に対して吹き厚が少なければ削り取る量は減りますが、壁厚いっぱいに吹けば断熱性のは上がるけどごみは増えます。
ゴミの再利用化をしているのか分かりませんが、そうでもしないと頂けない点ではありますね。

写真はS邸の小屋裏。
垂木はツーバイエイト(184mmx38mm)で通気用の段ボール(通気クン)を張り付けてから垂木いっぱいに吹き付けてます。
設計上の厚みは150mmですが、実際は160mm以上ありますね。壁も実際は薄いところでも120mm以上ありそうです。

アップで見るとモコモコ具合がよく分かります。指で押すと結構固く組成が同じと言われる低反発クッションとは全く違う感じです。

詳しいことはフォームライトのHPをご覧ください。
モコモコ動画も見ることができます。(→こちら

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posted by クリエ at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 川崎市宮前区 S邸

2009年11月16日

川崎市宮前区 S邸 その3

0911162.JPG091116.JPG換気について。

一般的に、在来工法の建物全体の隙間は床面積1uあたり約5ヘイホウセンチメートルあると言われています。つまり100uの家では500ヘイホウセンチメートルの隙間・・・というか、わかりやくす言うと22p角の窓が全開になっているという状態です。
ちなみにこの隙間というのは、床や壁、天井といったところでの隙間のことで、サッシの排水のための隙間や換気扇の開口などは含ま無い数値です。

在来工法の5ヘイホウセンチメートルという値が枠組み工法では約2ヘイホウセンチメートルになります。面で構成する構造上気密が良くなるためですね。100uの家では14pの窓が全開という状態になります。
このくらいの値だと一般に「気密住宅」と言われます。

開口の14p角も22p角もたいして違わないのでは?と思われるかもしれませんが、熱量の出入りが違うので、温熱環境的には大きな差となってきます。

S邸の場合は断熱に現場発泡ウレタンフォームを用いて気密性をさらに上げているので、おおむね相当隙間面積は1ヘイホウセンチメートル位です。
かなりの高気密住宅となるので、第3種換気でも十分いけるはずですが、ここではさらに快適性と省エネルギー性を求めて、熱交換換気システムを採用しました。

熱交換換気とは、排気と給気を同時に一台の機械で行い、その中で空気の熱を交換し暖冷房効果を損ないにくい換気システムのこと。
例えば図のように、室温20度、外気温0度の場合、外気を取り入れても熱交換によって14度の温度まで高められています。このシステムがなければ0度の外気が入ってくるわけですから、かなり違うということが分かります。
室温のむらも少ないですし、暖冷房費の節約にもなります。

その他の特徴として、壁に直接穴を開ける換気ではなく、ダクトによる換気となるので、外と内との音が伝わりにくいというのがあります。世田谷区M邸では目黒線の音対策に用いました。
それから、フィルターの選択によっては空気清浄効果も期待できます。

私の家の換気は熱交換換気ではないので、冬は給気口からひんやりした外気が入り込み、夏はもわっとした外気が入り込み、その不快さもさることながら、暖冷房費にも響くわけで、もったいないなと思ったりしますが、熱交換換気にすればかなり違ってくるはずで、費用対効果も高くお勧めのシステムです。

その2で施主がうらやましいと書きましたが、この換気システムも「うらやましい」・・・ですね。
考えてみれば私自身が「これはいい」と思えるものをお勧めして採用してもらっているわけで、うらやましくなるのは当然なこと。
私自身がうらやましいと思える家作りにかかわられるというのはとても幸せなことだと改めて思う次第です。

画像はS邸に取り付けた換気システムと、パナソニックの気調換気扇のページより。

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posted by クリエ at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 川崎市宮前区 S邸

2009年11月14日

川崎市宮前区 S邸 その2

0911142.JPG躯体について。

その1にも特徴として書いたように、この家は外壁となる躯体を通常ツーバイフォー(89ox38o)のところをツーバイシックス(140ox38o)で作っています。

写真でも一目瞭然、壁の厚みが全く違います。

壁の厚みが違ってなにがどうなるかというと、一番は断熱材が厚くできることです。
在来工法ですと、通常は3寸5分で105oの躯体厚で、繊維系の断熱材でもそこそこの性能が発揮できますが、ツーバイフォーでは89oと在来工法の85%の厚みしかなく、そこに比較的断熱性能が低い繊維系断熱材を入れると限界があります。
しかし、ツーバイシックスにすると在来工法では4寸の120oよりも厚い壁になるので、断熱材の選択肢が増えるわけです。

強度的には鉛直力の負担にゆとりが生まれることがメリットです。
この家は2階建なので、ツーバイフォーと比較して圧倒的なアドバンテージというものではないかもしれませんが、これが3階建てなら強度的なメリットは大きいかもしれません。

ツーバイフォーの躯体と比べると頑丈さとゆとりという点ではかなり違って見えます。

施主がちょっとうらやましくもありますね。

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posted by クリエ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 川崎市宮前区 S邸

2009年10月31日

川崎市宮前区 S邸 その1

091031.JPG横浜市都筑区S邸に続き初登場、川崎市宮前区S邸です。

町田市もS邸なので、現在進行形でS邸は3つ。
もちろん名前はそれぞれ違いますけど。。。

宮前区S邸は今年7月に着工しました。
先日足場が外れたということで、夕方写真を撮りに行ってきました。
まだ外回りは手つかずなので、空を見上げてお月さまを入れてパチリ。何かいい感じの写真になりました。

この家の特徴は、長期優良住宅とほぼ同じスペックというもの。
簡単に言うと高気密高断熱住宅です。

枠組壁工法ですが、外回りの壁はツーバイシックスを使っていますので、構造躯体も一回りがっしりしている感じです。

詳細はぼちぼちUPしていきます。
posted by クリエ at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 川崎市宮前区 S邸