2009年11月15日

新築そっくりさんのグッドデザインに思うこと

住友不動産の新築そっくりさんの「谷中の家」がグッドデザイン賞を受賞したという広告が出てました。

写真を見ると、これが住友不動産だから出来た、
「価格は建て替えの半額」
「引っ越し、仮住まい不要」
なのだろうか・・・。

まあ、そうじゃない場合も例外的にあるのだろうが、受賞した「谷中の家」もその例外中の例外であるのではと思うのです。

しかも、私の頭がどうにかなってしまったようで、どう見てもまるっきり建て替えた「新築」の家にしか見えないんですよね。。。

私の想像では、宣伝のために相当無理したんだろうと思いますが、これが「新築」を謳うならまだしも、「リフォーム」として謳っていることにとても違和感があるわけです。
新築そっくりさん「10の特徴」はクリアしているのでしょうか??
(興味がある方は「戸建て新築そっくりさん」のHPをご覧ください)

それから、エン・ジャパンという求人サイトには、新築そっくりさんの営業の求人欄があり、こんなことになっています。

固定給(月給25万円)+業績連動給
・・・業績連動給は本人が獲得した粗利益の10%〜25%
例として、1年間で契約件数が9件、粗利益が2700万円の場合、業績連動給は450万円です。とあります。

あくまで例えではありますが、1件の仕事が取れると300万円の荒利があるってことが分かります。

また、40坪の家なら840万円がベースで、1棟当たりの平均価格は1200万円と書かれていますから、1200万円のうち300万円が荒利ということですね。大雑把ですけど。

大手ではありますが、実際施工するのは地元の提携した工務店だったりします。
「やっぱり大手が安心、いくら経費がかかったっていいのよ」という方もいるだろうが、はたして賢い選択肢なのかなと思いますね。


クリエイションは開業して1年9か月ですが、縁あっていろんな工務店とのつながりが出来ています。
在来工法が得意な工務店。
枠組壁工法が得意な工務店。
RC造が得意な工務店。
リフォームや造作家具が得意な工務店。

クリエイションは、建築主が求めるものと作り手とのマッチングというのも役割の一つだと考えています。
新築・立替・リフォーム、いずれにしても初めに作り手側に相談すれば、作り手が得意とするやり方でやろうとするでしょう。
それが最適がどうかは別として。
そんなことのないように先ずは入口として建築士に相談するのが一番だと思います。

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posted by クリエ at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2009年11月03日

長期優良木造3階建てが「想定通り」倒壊

ケンプラッツより、表題の記事。(こちら

兵庫にある防災科学技術研究所で行われた実大振動実験で、長期優良住宅認定制度の条件を満たす耐震等級2の木造3階建てを基準法が想定する揺れの1.8倍で揺らしてみたというもの。
表題の「想定通り」とはこのくらい揺らせば壊れるだろう、というものだ。

注目すべきは、躯体が全く同じで柱脚柱頭の接合をしっかりとしたものと、それより接合が劣るものの2体を同時に揺らし、結果しっかりの方が倒壊、劣るのものが柱脚が外れ実質免震構造と変身し倒壊を逃れた。
これはきっと「想定外」だったに違いない。

基準法の想定する揺れの加速度は400ガルで、今回実験で揺らしたのは720ガル。近年起こった大地震はそれ以上の揺れもあったりしたので、決して過大な加振をしたわけではない。
それにもかかわらず倒壊した、それも基準法の1.44倍の耐震性能を確保したもので、というのは今の在来工法の地震に対する考え方が正しいのかどうか疑問符がつくことになるだろう。

しっかり接合したのにそれが仇で倒壊するなんて困惑そのものだ。
そもそも3階建ての木造では、点接合で耐震とする在来工法の限界を超えているのではないだろうか。
同じことを枠組壁工法でもやってもらいたいもの。
(たぶんいろんな力関係でやらないでしょうけど)

それにしても、耐震等級2の建物が起こりうる揺れで倒壊するというのはショッキングなわけで、早急な見直しが必要なんじゃないだろうか。

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posted by クリエ at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2009年08月08日

サイドテーブル

090808.JPGyamagiwa online storeは好きなプロダクトがとても多いので、メルマガが届くとついじっくり見てしまいます。

先日のメルマガで紹介していたものが写真にあるサイドテーブル。
esseyのillusionという商品です。
アクリル樹脂製で高さは440mm。
丸いテーブルにかけたクロスの形で、テーブルを取り除いたかの如く、不思議な造形です。
無機質な素材に有機的な曲面のバランスがとても面白いです。

一見してかっこいいものや、このサイドテーブルのようにハッとするようなアイディアのものは見るだけでとても楽しいです。

posted by クリエ at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2008年08月14日

遮熱という考え方

080814.JPG暑い日が続きます。
天気予報でも、ここ数日は暑い日が続くとのこと、体調を崩さぬように気をつけなければなりませんね。

従来、家の断熱の考えに遮熱という考えはありませんでした。
我が家には窓を除いて遮熱の性能はありませんが、こうも暑いと壁にも遮熱性能があたらいいだろうなと思います。

具体的にどういうことかと言うと、アルミを蒸着したシートを使って、赤外線を反射します。
そうすると、外部からの赤外線(熱線)が入りにくくなるので、家の中は涼しいということになる訳です。
逆に、冬は家の中の暖房の熱が断熱材の外側で反射するので、熱を逃がしにくくなり、より暖かく過ごせるという仕組みです。
簡単に言うと、冷たい飲み物を入れる銀色のクーラーバックみたいなものですね。

遮熱シートがどのくらい効果があるのかは、たとえばデュポン・タイベックシルバーの実棟調査で見ることができます(→こちら
これで見ると、最大1.6度の開き程度ではありますが、おそらく体感的にはかなり違って感じるだろうなと思います。また、日が落ちてからの熱のこもりも軽減できるのも魅力ですね。

遮熱は断熱と違って、性能を具体的な数字として表わしにくいためもあって、あまり普及しているわけではありませんが、これから普及が進むでしょうね。コストパフォーマンスも悪くなさそうですし。


オリンピックのこと。

あと2時間足らずで、北島選手の200m平泳ぎの決勝です。
コーチは200の準決勝の時に「勇気をもって、ゆっくり泳げ」とアドバイスしたそうです。それで準々決勝より3ストローク少なくなり、記録も伸びたようです。
平泳ぎはもがいても速くならない、面白い泳ぎなんですね。
たくさん水をかこうとすると、それが大きな抵抗になるのだとか。
決勝では「勇気のあるゆっくり泳ぎ」で、自身の世界記録更新と金メダルを獲得してほしいと思います。


≪ タイベック・シルバーのHPは→こちら ≫
posted by クリエ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2008年08月13日

ベッドのこと その2

080813.JPG7月10日のブログで、ベッドのことを書きました。
今日は、その続きを書きます。

あくまで個人の使用感ですのでご参考までに。

私は身長160cm、体重58Kgです。小柄で標準体型の上限位です。
寝ている時の姿勢は横向きが多く、次いで仰向けで、うつ伏せで寝ていることはほとんどありません。
寝入る時は、姿勢を頻繁に変えることが多く、イメージ的には2〜3分の間で1回転くらいして、最後は右肩を下にして寝ているといった感じです。寝入るのは早いほうですね。
そのあと、朝まで意識がないことが多いです。

使っているマットレスはキングスダウンの「インシグニア4」のダブルサイズ。枕は同じくキングスダウンのフレッシュロフト。ボトムはなしで、フレームはヘッドのない高さ16cm弱のフランスベッドのものを使っています。マットレスの上には綿のベッドパッドを使っていますが、これは洗濯するためで、本来、マットレスの特性を活かすならば、ラクダなどの毛で出来たものを使うとより良いと思います。

フレームはとても低く、マットレスを載せるところは桐のスノコ、その周りは10cmくらいマットレスよりもはみ出したような、オリエンタルなスタイルのものです。通気性はかなり良いと思います。

高さのことでいえば、フレームが16cm、マットレスが28cmで、合計44cmです。端に腰かけると、10cm位は沈み込むので、ソファーに座っている様な高さに感じます。

肝心の寝心地は、横向きのときの腰と肩の落ち込みはとてもよく、低反発のマットレスでも味わえない柔らかさを感じます。枕の高さもいい感じです。
仰向けの状態では、腰が若干落ち込むような感じがします。イメージは猫背になるのではなく、胸を少し張るような感じに近いでしょうか。足の先のほうは沈み込んでいないので、体全体だと少し「くの字」になっているかもしれません。

うつ伏せの状態も柔らかさが功を奏し、とても快適です。うつ伏せで寝られる方は枕はいりませんね。
柔らかい分、隣で寝ている妻の動きで、揺れることはあります。
揺れることが気になって・・・という方には向いていないかもしれませんが、それを超える快適さがあると思います。

マットレスや枕には自然素材を使用していないので、衛生的です。
また、重量も軽めなので、上下を入れ替えたり移動するのも楽です。

と、こんな感じです。

私にはとても合っていたようで、睡眠もしっかりとれているせいか疲れがよく抜けているようです。
改めて寝具選びの大切さを知りました。


オリンピックのこと。

女子柔道の63キロ級の谷本選手、大会2連覇、しかも2大会すべて一本勝ち。
これが柔道だと言わんばかりの決勝での内また、相手が畳に倒れる前に谷本選手は勝利を確信して笑っているんですね。
投げ飛ばしながら笑ってる・・・ある意味すごいです・・・。
おめでとうございます。

野口みずき選手、左足の肉離れで欠場。本当に残念です。
本人が一番悔しいと思いますが、良くなって復活してほしいと思います。
右足が強く、左足のほうが弱かったために強化を図っていたそうですが、短い準備期間が影響していたのでしょうか。
強化は故障と隣り合わせ、紙一重のところでの練習なのでしょうね。
本番にピークを持っていく難しさを感じます。
posted by クリエ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2008年07月29日

ジェネリックプロダクト

080729.JPG新薬の特許が切れたあとに、同じ成分・同じ効き目で売り出される後発医薬品のことを「ジェネリック医薬品」といいますね。桃太郎侍さんや黒柳さんのCMでお馴染みです。

同じように家具の世界でもジェネリックプロダクトというものがあって、デザイン版権が切れた製品のリプロダクトしたものを言います。

おかげで、高価だったコルビュジェやミースがデザインした椅子も、今や通販で半額以下で購入することができるわけです。

デザイン版権は意匠登録を行ってから20年間保護されるもので、長いようにも感じますが、きのう書いたバルセロナチェアー(写真)は1929年の作品なので、もう80年にもなります。

時代を超えて存在感を示し続けるデザインは素晴らしいです。

他にも定番といえば、
コルビュジェ作 LC1、LC2
アイリーングレイ作 E1027
イサム・ノグチ作 ノグチテーブル
ポール・ケアホルム作 PK22
ヤコブセン作 セブンチェア

そして建築家に最も愛されている椅子、
ハンス・ウェグナー作 Yチェア。

これらの傑作がジェネリックプロダクトによって、より身近になったことはいいことだと思います。
だたし、ジェネリックの品質や価格は様々なので、購入の際には注意が必要ですね。


posted by クリエ at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 材料・商品・技術

2008年07月12日

溶融スラグ

080712.JPG溶融スラグ、焼却灰を再資源化するために高温で溶かし、冷却したもので、2005年度には63万トンが生産されて、そのうち40万トンが有効利用されているということ。

藤沢市の「六会コンクリート」が、JISで認められていない溶融スラグを混ぜた製品を出荷していたという問題が7月10日ニュースになりました。
納入した物件数は約300にもなり、中には分譲マンションですでに入居されている物件もあるというのだから大変です。
(膨張率の低いJIS規格品もありますが、六会コンクリートでは規格外のアルミニュームが残留した溶融スラグを使って、これまで8現場でポップアウト現象(剥離)を起こしているのが確認されている)

またしても「偽」

廉価な溶融スラグを使ったことで1千万円ほどコストを下げることができたということだが、愚かな行為としか言いようがないと思います。
偽の溶融スラグを使うことで、どのようなことになるのか想像力の欠如、常識の欠如、正義の欠如・・・その代償はあまりにも大きいものです。

なぜそのようなことが起きたのか考えると、過剰な価格競争が一因ではないかと思えます。
コスト最優先で「安いが良いに決まっている。生きるためには仕方ない」そのような思いが判断を麻痺させていたとも言えそうです。

世の中、内容(本当の価値)を伴わない価格競争が氾濫してます。このままでは、どうにかなってしまいそう・・・そんな感じがしてなりません。

そうはいっても、六会コンクリートは超えてはならない一線を超えてしまった。そこに情状酌量の余地はないでしょうね。

≪ 写真は7月11日付 朝日新聞 ≫
posted by クリエ at 10:09| Comment(0) | 材料・商品・技術

2008年07月09日

耐震・制振・免振

080709.JPG6月14日の朝に起きた岩手・宮城内陸地震。もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。いまだに行方不明者10名、山が崩れ、土砂が流れ、家が押しつぶされる・・・痛ましく、自然の脅威を見せつけられた思いです。

「天災は忘れた頃にやってくる」と言われます。常日頃天災への対策を怠るなということを言いたいのだと思いますが、台風、地震、雷と忘れる暇もなくやってくると我が家の対策は大丈夫かとか、これからの設計はどうすべきかなどと考えてしまいます。

大きな地震の揺れに住宅はどのような対策をしているかといえば、多くは耐震構造を採用しています。(すこし昔はこの考えだけですね、石の上に束立ての家は別ですが・・・それが究極の免震構造との声もあります。余談です)
簡単にいえば構造を強固なものにして壊れないように頑張るということです。ちなみに我が家もツバイフォーの3階建てで耐震構造になっています。

いわゆる新耐震基準(1981年6月1日)が施工された以降、現在までこの基準で耐震の構造設計がされています。(大規模なものは別)
これより前に建築された古い家は、耐震設計がされていないということで、自治体で耐震補強の助成制度がありますね。

その他に技術的に地震対策ができる工法があります。
ひとつは制振工法。揺れのエネルギーをゴムやオイルダンパーなどで吸収してしまおうという工法。住宅メーカーのCMを覚えている方も多いと思います。
ダンパーによってエネルギーを吸収するのですから、家が多少歪むことでダンパーにエネルギー(歪み)を伝え、それ以上大きく歪まないようにするということですね。
家を歪めないぞというのが耐震で、多少歪む時のエネルギーを吸収してしまえというのが制振という考えになります。

この2つの工法で全く変わらないのが1階の揺れ方です。1階は基礎に固定されていますから、1階は同じ揺れ、2階の揺れは制振の方が軽減されます。
正確にいえば家の歪みが少ないということですね。(揺れが少ないということではないと思います)
ゆがみが少ないので、耐震だけの家では許容(限界のこと)を超えて破壊が進んでしまった場合、どんどん壊れてしまいますが、制振ではそうなる前に歪みを抑え、壊滅的な破壊から逃れられるということです。

それでは制振の方がいいのでは?と思いますよね。
確かに優れていますがその使い方を間違えてはいけません。制振装置自体には耐力壁としての役割がないため、制振装置と耐力壁のバランスを考えなくてはいけません。
耐震がしっかり出来た上での制振だと私は理解しています。また設計の際には専門家のアドバイスを受ける必要がありますね。

住宅メーカーの制振装置のほかに、一般の工務店で使用可能な制振装置もあります。「減振くん」(写真)といって日立製作所で作られたもので、車のサスペンションで使われているオイルダンパーと同じ仕組みですね。
私の知る限り、有効かつ廉価な装置の一つだと思います。
手にすると結構小さいものです。ゆっくり動かすと弱い力でも変形していきますが、強い力をかけると変形の抵抗力がぐっと大きくなります。ゴムやバネの性格とは違いますね。

最後に免振工法。これは基礎(地面)と上屋を切り離して横揺れを吸収してしまおうという考えです。装置が大掛かりなのと高価なため最近はマンション以外あまり採用されていませんね。

いづれにしても、直下型の縦揺れに対しては対策がありません。いつ起きてもおかしくない首都圏直下型地震。
今住んでいる家でも、家具やテレビを固定するなど、今できる対策があります。
我が家でも激しい揺れが来たらどうなるか・・・想像しながら今一度点検して見ようと思います。
posted by クリエ at 10:27| Comment(0) | 材料・商品・技術

2008年07月04日

フローリングについて

080704.JPG家の中で一番触れるものといえば床ですよね。

床といっても材料は様々、畳やタイル、石などいろいろありますが、木のフローリングを用いることもとても多いと思います。

そのフローリング、大きくは無垢と合板に分かれ、廉価なものからハイテクなものまで種類も豊富です。・・・なんだか建材メーカーの営業みたいですが・・・

どのようにハイテクかというと、傷に強く、凹みにくく、ワックスいらずで、きれいが長持ち。と、かい摘むとこのようなメリットがあって、利用者にとっては、ワックス不要というのは一番ありがたいのではないかと思います。

我が家でも大建工業のWPC加工という木材の空洞部分にプラスチックを注入・充填したフローリングを使っています。
もちろん今までワックスを掛けたこともなく、床が汚れてもティッシュを湿らせて拭き取ればきれいになります。
傷が全く付かないということではありませんが、今まで体験したフローリングと比べると、確かに強いです。(ヨイショなしで)
傷や汚れが気になる方にはお勧めですし、それほど神経質でないという方でも日々の生活が楽になりますのでお勧めです。それから何よりもワックスが嫌いな方に。・・・やっぱり営業みたいですね・・・

無垢の良さも当然あります。風合いがあり、反りや傷も本物だからそれを「味」として感じることもできます。どちらが好みかは住まう方の考え次第です。いろいろな選択肢があるということで、いいことじゃないでしょうか。

≪ 写真はダイケンオンラインカタログより、大理石調の床材 ≫
posted by クリエ at 09:26| Comment(2) | 材料・商品・技術