2009年11月22日

横浜市都筑区 S邸 その2

0911222.JPG091122.JPG横浜市都筑区の市街化調整区域で工事が進められているS邸、今日はその構造について。

工法はいわゆる軸組工法。柱は全て4寸(120mm角)で、柱を含め全ての構造材が集成材です。集成材は無垢の木と比べ強度も強く、寸法安定性に優れるという利点があります。

軸組工法と言っても、柱と梁をどう組み合わせるかはさまざまで、昔ながらの「手刻み」といって大工さんが「仕口加工」するものから、それを工場内の機械でやってしまう「プレカット」、さらにはその「仕口」を金物に変える「金物工法」などなど、軸組工法には実に多様です。

それだけ軸組工法は複雑で技術を要する工法で、今だに新しい技術が生まれてくる奥深い世界だと言えます。

S邸はそんな多くの選択肢の中から「クレテック工法」を採用しています。簡単に言うと、木造軸組の「継ぎ手」「仕口」部分(アリ・カマ・ホゾ等)をアゴ掛け金具・ホゾパイプなどの金具に置き換え、ボルトとドリフトピンで緊結する工法のことで、金具接続工法の先駆け的工法です。

通常の仕口の部分が金物になることで、次のようなメリットがあります。

●木材の加工欠損が少なく耐力が大幅にアップ
●寸法精度の向上。
●木材を落とし込んでピンを打つだけの簡単施工により、 現場の作業性が向上。
●金具が木材の中に納まるため、断熱材・パネルなどがスッキリと納まる。
●構造材の完全部材化も可能で、施工の合理化に貢献。
(タツミのHPより)

このように軸組工法の弱点の多くをカバーするクレテック工法、仕口工法よりやや費用はかかりますが、メリットを考えれば費用対効果は十分見込めるのだと思います。

画像はS邸の2階。
リビングから子供部屋・・・というか子供空間を見たところ。
実際の現場はとてもすっきり。ドリフトピンが見える程度で、耐力壁を構成すると構造的に成り立ちます。
もちろん軸力は計算して必要なとことには引き寄せ金物を取り付けますがシンプルで合理的な感じがよく分かります。
ちょっとみるとSE工法のようにも見えますが、接合部分はあくまでピン接合です。

それから、小屋組は梁と母屋と構造用合板のみで構成しています。
構造用合板の下にネオマフォーム60mmを貼り付け、その上に石膏ボードとクロスで仕上げます。梁は表わしになります。

間取りのことは改めて書きますが、このようなオープンな空間は在来工法ならで、枠組工法にはない良さだと感じました。

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posted by クリエ at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜市都筑区 S邸
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