2008年07月31日

イチロー 日米通算3001安打

今日は野球の話を。

イチローは92年に初ヒットを打ってから、2175試合で3000安打に達成しました。現在34歳9ヶ月、日本記録を持つ張本勲よりも443試合、5年2ヶ月早い。「あっぱれ」ですね。

このままのペースでいけば、T・カップ(4191安打)、P・ローズ(4256安打)を抜くことも夢では無くなってきた。ぜひその偉業を目の当りにしたいです。

イチローについて、プレーや記録が素晴らしいのは言うまでもありませんが、私は、彼の発言から読み取れるように、自分をコントロールする能力が素晴らしいといつも感心しています。

たとえば
「第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい」
「練習しないでプレーできる選手を天才と呼ぶなら、ぼくは天才ではないです」
ぼくの中のスランプの定義というのは、「感覚をつかんでいないこと」です。
など。

チームが不振でも、その雰囲気に呑まれることなく、自分のパフォーマンスを維持することや、自分が不振の時とはどうしたらいいか、経験と思考から生み出された発言にはプロフェッショナルさが滲んでいると言えます。「かっこいい」と思います。
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2008年07月30日

ファンズワース邸とグラスハウス

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ミースファンズワース邸ジョンソングラスハウス、ジョンソンがミースの影響を受けてグラスハウスを作ったのは知っていたのですが、実はグラスハウスの方が先に出来ていたということを知りました(いまさらで恥ずかしいです)

ファンズワース邸は1951年竣工、グラスハウスは2年早く1949年竣工です。
なんでもミースがニューヨーク州の建築士の資格がなく、ジョンソンにシーグラムビル(1958年竣工)の設計協力を依頼して、ジョンソンがミースの事務所で設計中のファンズワース邸の図面からインスパイアされたとか。
アイディアを盗んだとも言えますが、双方ともに近代建築の重要作品となったわけですから、硬いこと抜きで素晴らしいと思います。

ファンズワース邸は恋人がクライアントで、建築費が跳ね上がりすぎ(予算4万5千ドル→7万3千ドル)で裁判沙汰になったことや、開閉できる窓が小さく一つだけで、夏は暑くかなり住みにくかったことなど有名な話ですね。現在は保存団体によって管理されているようです。

一方グラスハウスは、ジョンソンのゲストハウスとして2005年に亡くなるまで使用されていて、現在も見学可能のようです。

面白いのは、色の対比もそうですが、使われている家具は両方ともミースのデザインしたものなんですね。やはり完成されたデザインのものは、他に代え難いものがあるんでしょうね。それと、ジョンソンのミースへの敬意の表れでもあるのでしょう。

どちらの家もロケーションが素晴らしくて、その環境が作品性を高めているのは言うまでもありません。

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2008年07月29日

ジェネリックプロダクト

080729.JPG新薬の特許が切れたあとに、同じ成分・同じ効き目で売り出される後発医薬品のことを「ジェネリック医薬品」といいますね。桃太郎侍さんや黒柳さんのCMでお馴染みです。

同じように家具の世界でもジェネリックプロダクトというものがあって、デザイン版権が切れた製品のリプロダクトしたものを言います。

おかげで、高価だったコルビュジェやミースがデザインした椅子も、今や通販で半額以下で購入することができるわけです。

デザイン版権は意匠登録を行ってから20年間保護されるもので、長いようにも感じますが、きのう書いたバルセロナチェアー(写真)は1929年の作品なので、もう80年にもなります。

時代を超えて存在感を示し続けるデザインは素晴らしいです。

他にも定番といえば、
コルビュジェ作 LC1、LC2
アイリーングレイ作 E1027
イサム・ノグチ作 ノグチテーブル
ポール・ケアホルム作 PK22
ヤコブセン作 セブンチェア

そして建築家に最も愛されている椅子、
ハンス・ウェグナー作 Yチェア。

これらの傑作がジェネリックプロダクトによって、より身近になったことはいいことだと思います。
だたし、ジェネリックの品質や価格は様々なので、購入の際には注意が必要ですね。


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2008年07月28日

ミース

080728.JPGルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe、1886年3月27日、アーヘン - 1969年8月17日、シカゴ)

ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に近代建築の三大巨匠と呼ばれています。大学で建築を学び始めて知ったその3人の中で、私が一番好きなのはミースです。

ミースの有名な言葉“Less is more.” (より少ないことは、より豊かなこと)の通り、彼の作品はシンプルでシャープな美しい造形です。

写真は1929年、バルセロナ国博覧会で建設されたドイツのパヴィリオン。
ミースはここでスペイン国王夫妻のために2脚の椅子を用意しました。それが有名なバルセロナチェアーですね。黒革の印象が強いですが、オリジナルは白革です。この椅子を置いて様になるような家に住むのが私の目標です。

パヴィリオンは博覧会終了後に取り壊されたが、1986年に同じ場所に復元され、ミース・ファン・デル・ローエ記念館となっているということです。

平面計画やいくつかの写真を見て思うことは、アプローチからのシークエンスをどのように見せるのか、考えつくされていること。
ただ単にシンプルだけでなく、歩みを進めるたびに空間の展開が広がることが素晴らしいです。
今は想像だけですが、体験してみるとまた違った印象を受けるでしょうね。

ここも訪れたい場所の一つです。
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2008年07月27日

妻の実家の隣地で工事が始まる

080727.JPG妻の実家は、築20年以上経っています。

20年前は周りにあまり家もなかったということですが、今では家が建ち並び、駐車場や空き地を見つける方が大変なくらいです。

そんな中で、実家の目の前の土地はずっと畑として存在し、明るい太陽の日差しを享受できてきたわけです。

そんなありがたい空間が、いま宅地として生まれ変わろうとしています。家が建ち並べば、日差しや風が遮られるのは明白で、実家の両親も不安げでした。

母は「人さまの土地だからどうしようもないね・・・」と半ばあきらめモードでしたが、近所の中には弁護士に相談して少しでも自分たちに有利に事を運ぼうなんて考えている人もいるようです。

家を建てる方も、好き好んでトラブルを起こしたくはないはずで、法律で定められている最低限のことは守ってくると思いますね。

ただし、建築基準法に適法であっても、いくつか要望を出すことはできます。それは民法で謳われていて、たとえば、次の2つが代表的なものです。

民法234条、建物を築造する場合には、境界線から50センチ以上離さなければならない。これに違反して建築するものに対し、隣地所有者は、その建築の廃止または変更を請求することができる。(以下省略)

民法236条、他人の宅地を観望できる窓または縁側を、境界線から1m未満の距離に設ける者はそれに目隠しを設置しなければならない。(以下省略)

母には、建築図面の提示はこれからなので、その際に上の2つはきちんと守ってくださいと要望を出した方がいいですと話しました。
さらに言えば、給湯機の排気の向きとか、エアコンの室外機の位置など、多少なりとも既存の家に配慮してほしいものですね。

これから先、どんな展開になるのか、見守っていきたいと思います。
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2008年07月26日

エネファーム

080726.JPGエネファームとは、国が2005年から実施している「定置用燃料電池大規模実証事業」に参加している15社が提供する家庭用燃料電池の統一商品名のこと。

家庭用燃料電池、いよいよ来年から本格販売を開始するらしい。

東京ガスのHP(→こちら)によると、新FCパートナーシップという契約(人気があって今はキャンセル待ちです)を結び、基本契約期間4年間、契約料金40万円で、燃料電池は東京ガスの資産と書かれています。・・・ということはリースということですね。

水素と酸素を反応させて、水と電気を生み出すまさに究極のエコシステムですが、そのシステムはまだ高価なので、政策によって我々庶民に広く使ってもらい、普及への道筋をつけようということなのでしょう。

ではどのくらい家計に優しいかといえば、設置後3年間は9500円/月が上限(それ以降の料金は未定)で、電気代は5〜6割程度になるらしいです。
・・・4人家庭の光熱費考えると経済的な面では明らかにエネファームが優位とは言えないですね。
ただし、二酸化炭素削減効果は明白であるから、地球に優しいことに参加しているということが大切なんだと思います。

家庭用太陽光発電もあと数年すれば、今の半額くらいの値段になるということだし、液晶テレビも然り、なんでも黎明期は高価なわけで、時代を先取りするか、価格が下がるのを待つか、選択が分かれるところですね。

経済的な損得は、設置料金やガスや電気の使用料金など、供給会社の設定のさじ加減によっても変わってきます。
たとえば、家庭用太陽光発電がものすごく普及して、電力会社が余った電気を買ってくれなくなってしまったら、収支の計算が変わってしまいますから、製品代が下がっても、元が取れるようになるまで今と同じくらい時間がかかるとか・・・。

そのようなことのないように、エネルギー供給業者さまにはお願いしたいものです。
「地球にやさしい≦家計に優しい」になれば、二酸化炭素削減にもっと弾みがつくのですから。


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2008年07月25日

デュシャンの『泉』御使用になれます。

080725.JPG何と、板橋区立美術館で、20世紀最大の衝撃芸術作品『泉』が実際使えるということを知りました。

当然レプリカではありますが、恐るべし板橋区立美術館であります。

「これが芸術作品?」と思われるあなた。もしご立腹であれば、実際使用して腹の虫を治めてみるのもいいかもしれませんね(男性限定ですけど)。

≪ 写真はこれもマルセル・デュシャンの代表作『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』(1915〜1923年)通称『大ガラス』・・・現代芸術、難解です ≫

(デュシャンについての前回のブログは→こちら
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2008年07月24日

岩手で震度6強

080724.JPG今日午前0時26分頃、岩手で大きな地震がありました。

今のところ、前回のような大きな被害になっていないということで、何よりだと思います。

今回の地震、6月14日の岩手・宮城内陸地震とは因果関係が薄いということですが、こうたびたび震度6の地震があると、関東でも大きな地震が起きやしないか心配になります。

6月14日の地震の時、震度の割に建物の損傷が少なかったのは、キラーパルスといわれる周期1秒前後のゆっくりとした揺れでなかったことが幸いしていると言われてますね。
今回も、ニュースで見るとそのような揺れだったのかもしれません。

今住んでいる家が地震に対して比較的安全なのかどうかを簡単に知る方法があります。

それは1981年(昭和56年)6月1日以降に確認申請を受けたかどうか、さらに検査済証があるかどうかで分かります。

その頃の確認申請図書を何度か見たことがありますが、当時は今の4号建築物(2階建で200u以下等)でも耐力壁のチェックをしてあって、壁の配置のバランスは別として結構ちゃんとしてるんだなぁと思いました。(行政で違うかもしれませんが)

ですから、目安として81年6月1日以降の確認申請で検査済み証があれば一応安心できるとは思います。でも念のために壁や基礎にひび割れがないかとかチェックはしたほうがいいでしょうね。

検査済証というのは申請図面の通り建物が出来ているか、当時は役所の建築指導課がチェックしたという証で、最低限の保障となります。

聞いた話では大阪では検査済証の取得率が著しく低く、その結果震災で被害を受けた家も多かったとか・・・。
検査済証を必要としない注文住宅より、金融公庫の融資を受ける分譲住宅の方が被害が少なかったとか・・・。

これも土地柄なのでしょうか。

検査済証取得率と家屋の被害状況、案外関係しているかもしれません。


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2008年07月23日

岩手・宮城内陸地震、天然ダムに挑む

080723.JPGケンプラッツというサイトで、6月14日に起きた岩手・宮城内陸地震でできた天然ダムへの緊急対策工事についての記事が出ています。(記事はこのサイトで会員登録するか、日経コンストラクションで読めます)

記事によると、場所は小川原地区で、蓄積した土砂10万立米以上、約500mの仮排水路が必要で、復旧工事にあたった「丸か建設」の奮闘ぶりが書かれています。

感心したのは、丸か建設は過去の経験から、災害時の社内体制が出来ており、今回も地震直後に社員が集合、復旧工事の打診があった時にはすでに準備が整っていたということ。実に頼もしい限りです。

昼夜徹した復旧作業によって1週間で仮排水路が完成したというから、自然の脅威もすごいけど、それに挑む人間の力もすごいものだと思いました。

≪ 写真は復旧工事の完成写真、ケンプラッツより ≫

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2008年07月22日

一番好きな画家

0807222.JPG先日、村上隆とマルセル・デュシャンについて書いたので、今日は私が一番好きな画家について書きたいと思います。

それは写真でもお分かりの通り、アンリ・マティス(1869-1954)です。

南フランスの明るい光を感じさせる絵がたくさんあって、眺めているととても幸せな気持ちになれます。

彼の作品には頬に手を当てて眠る女の人の絵が多く、そんな無防備な姿が、いっそう穏やかで幸福感に満ちた空間を表していますね。

彼は晩年、南仏ヴァンスのドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂の内装デザインと上祭服のデザインをしています。見学も可能だとか。

一度その礼拝堂を訪れてみたいものです。

≪ 写真は1940年の作品『眠る女と静物』 ≫

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2008年07月21日

家を買いたくなったら

080721.JPG家を買いたくなったら、という本を読みました。長谷川高著書(WAVE出版)1400円です。
著者は1963年生まれ、職業は不動産コンサルタントをされています。

本の内容は不動産業の視点から、家の購入に関することが幅広く書かれていて、参考になることがたくさん書かれていました。

たとえば第3章「理想の家」を見つけるコツでは、不動産業者との付き合い方として・・・基本の4原則1)しっかりと返事を返す、2)リップサービスは禁物、3)業者の車に乗らない、4)不動産業者の良し悪しの見分け方、と業界を深く知りつくした内容が分かりやすく書かれています。

また、なるほどと思ったのは、タワーマンションのお得な買い方で、あえて低層階を購入するという考え方。
価格も上層階より、最大で1500万円から2000万円くらい安く買えて、豪華な共用部は同じように使うことができる。
高層階の眺めは展望ラウンジでどうぞ、なにより大震災の時エレベーターが不能になった場合でも何とか生活できます、ということ。
深く考えたことがなかったけれど、そういう考えもあるんだなと思いました。

初版が2006年10月24日とあるので、金融や市況の話は少しずれがありますが、タイトル通り「家が買いたくなったら」読んでみると参考になると思います。
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2008年07月20日

エアコンの温度設定

0807201.JPG一昨日の読売新聞のネット配信でこんな記事が出ていました。

環境省が職場の消費電力を減らす運動として、2005年に提唱したクールビズ。ノーネクタイ、ノー上着(半袖の上着なんていうのもありましたね・・・)で、冷房の温度設定は28度にしようというものです。
28度は建築物衛生法(こういう法律、知らなかったです・・)で定める執務室の上限温度だとか・・・。その温度設定が作業効率にどう影響するかを日本建築学会が06年から科学的検証を進めてきたということ。

検証は神奈川県の電話交換手100人を対象に調査し、その結果25度から1度上がるごとに2%の作業効率が低下ということです。

専門家は送風や換気を組み合わせて作業効率を下げないように工夫してくださいと提唱しています。

前の職場でも、冷房の温度設定が高い低いと、これが快適という設定は定まらなかったですね。
風が当たるところはすごく冷えるし、風の来ないところでは、マイ扇風機を付けていたり、専門家に改めて提唱されなくともみなさんいろいろ工夫してました。

それにしても、25度から1度温度が上がるごとに2%の作業効率ダウンって、電話交換手の動きが2%遅くなるんでしょうか、ゆっくり話すとか・・・?

≪ 写真はあるサイトからスイスのグーグルの社内の様子。これを見ると、マイ扇風機で作業効率を上げよう!なんてレベルじゃないですね。 ≫




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2008年07月19日

「いい間取り」の条件

0807182.JPG「いい間取り」の条件、住まい手によって変わってきますが、全般的に言えそうなことを考えてみます。

まず第一に、外部環境をうまく取り入れていること。
つまり、太陽の光や風をうまく取り入れることです。
太陽の光については、1年を通した太陽の軌道を考え、どこからどの時間に光が差し込むか、周辺の建物とどう関係するかなどを考える必要があります。
隣が空き地の場合は、そこの将来の可能性について都市計画などを参考に検討しておく必要がありますね。
風の流れについても、季節風だけでなく室内の対流なども考慮する必要があります。

次に、ゾーニング。
簡単にいえば部屋と部屋のつながり方です。
どの部屋とどの部屋をどこに置くのか、どの階に置くのか、これが結構難しいんですね。
上下階との関係、構造的な制限、動線などうまく収めながら考えていきます。
部屋の大きさなど押さえておいて、このゾーニングが出来れば、ほぼプランが出来たといえるほど、このゾーニングは重要です。

上の2つは必要条件ですね。
これに「余白」や「遊び」の要素が加われば。豊かな空間となり「いい間取り」となるのではないでしょうか。ここも相当奥深い領域ですね。

間取りを考えることは、パズルを組み合わせるのに似ていますが、答えば一つではなく、いく通りもあります。
取捨選択を繰り返し、練り上げていく、最後はそのセンスにかかってくると思います。

とても簡単に書きましたが、間取りひとつとっても本当に奥の深い世界です。だからこそ面白いのです。


≪ 昨日の写真の場所の建築後。雑木林が一変、シャープな家の出現です。別な意味で自然破壊とも言えますが・・・(汗) ≫
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2008年07月18日

「いい家」が欲しい。ならば・・・

080718.JPG昨日の続きです。

昨日はハウスメーカーと地場の工務店について書きましたが、読み返してみると、まだまだ描き切れていないことがあります。

きのう書いたことを、もう一度ごく簡単にまとめてみます。

ハウスメーカーは経費の割合が高い分(工務店の約2倍)、それを客に納得させるような技術・信頼などを『アピール』する術にたけているといえます。CMやモデルハウスもそのためのツールです。
ハウスメーカーによっては高い技術力でオリジナルの工法を持つところもありますし、一般的な工法(在来や枠組)で施工しているメーカーもあります。私はせっかくハウスメーカーで建てるならばオリジナル工法のところで建てる方がいいのではないかと思います。

逆に、工務店は『アピール』するどころか、ツールも持たず、苦手とするところの方が多いのではないでしょうか。そんなところに腕のいい職人さんがいたりするんですね。

どちらにしても長所短所があるので、とても満足度の高い「いい家」に住むためには、この業界を横断する広い知識が無いと難しいと思います。
これらのこと、また機会をみて書きたいと思います。


「いい家」・・・たった3文字で表現されるこの言葉には、とても簡単には表わしきれない意味が含まれています。
「いい家」が欲しい。の著者、松井修三氏は、構造、断熱の方法、依頼先の選択を誤れば「いい家」にはならない。と書いています。
ちなみにこの本、ベストセラーですね。(余談です)本の内容もいろいろと参考になります。

私は松井氏の3つの条件のほかに、次の2つも重要だと思っています。
それは土地と間取りです。
土地がすでにあるならば、それに合った間取りを。
土地をこれから購入するならば(希望の)間取りにあった土地を。ごくごく基本的なことですが非常に重要なことだと思います。

この2つの条件を満足させるためには、経験豊富な建築家の役割がとても大きいと私は思っています。

(まとめが昨日と同じですみません)

≪ 写真は建築前の土地・・・うっそうとした雑木林がどうなるのかは次回のお楽しみに ≫

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2008年07月17日

ハウスメーカーと地場の工務店

080717.JPG自分の家を持ちたいと思ったら、誰もが「いい家」が欲しい、建てたい、と思いますよね。

そこでまず、ハウスメーカー(以下HMと略)で建てるか、地場の工務店にお願いするか、悩むことになります。
インターネットで検索すると、たくさんそのことについて書かれていますね。

「その選択の問題」について、私はこう考えています。

≪HMのメリット≫

・HM独特のの工法があり、技術力・設計力も高いところを選択すれば、地場の工務店ではできない家ができます。逆に、一般的な工法の場合はその限りではないと思います。

・一般的に、地場の工務店よりも相当高い価格で建てるので「うちは立派な(高価な)家を建てた」という満足感に浸れる(かもしれない)。

≪HMのデメリット≫

・粗利率が高い(値段が高い)です。一般的にHMの粗利率は40%前後といわれています、中には50%超えるところもあるようですね。モデルハウスを持ち(1か所で年間維持費約1億円也)、CMを流し(1コマ数千万円、タレントのギャラ数千万円)、工場見学ツアーやイベントなどのたくさんの催し、その時の高価なお土産や弁当・・・。すべて家を建てる際に経費の中に含まれます。
実際、同じ計画で地場の工務店だと3000万円でできる建物が、HMでは4000万円かかってしまうというケースを見ています。
プランなどの打ち合わせ、プレゼンテーション、すべてHMで済ませて、地場の工務店で建ててもらう・・・HMで建てたくてもお金には勝てないということで、このような流れになることが多いみたいですね。HMはその時の経費の損失を以降の成約案件に上乗せしなくてはなりません。

・メリットで書いた特別な工法以外の場合、地場の工務店が施工していたりします。HMで建てても、結局地場の大工さんや業者だったりすることはよくあります。HMが経費が上乗せて地場の工務店に発注している、ということですね。しかも、工務店など実際施工するほうは工事費を極限まで抑えられていることが多いので、作り手の気持ちが萎えていたりすることもあります。

・自由設計といいながら、意外に自由ではないことも。メリットである独特な工法は、場合によってデメリットになることもあります。

・アフターがよくない場合があります。これは地場の工務店にも言えますが・・・、HMの場合、下請け業者(地場の工務店など)にやらせますから、フットワークがかなり鈍い、ということをよく聞きます。

≪地場の工務店のメリット≫

・一番にはHMと逆ですが、面倒見のいい工務店に当たれば、「お抱え大工」となってくれます。アフターなどときまりきったものだけでなく、棚を付けて欲しい、こうして欲しいと、こまごましたことでも面倒を見てくれます。

・物づくりにこだわりや自信がある・・・というところに当たれば「(儲け抜きに)いい物、造っちゃうよ」ということもあるかも。HMではまずあり得ませんね。

≪地場の工務店のデメリット≫

・HMと逆で、バックボーンが小さいので、その辺りが不透明。しかし、第3者機関の瑕疵保証がされていれば、最低限の保険は確保されます。

・技術力が不透明。物づくり、職人さんの腕にかかってきます。はっきり言えば当たり外れがあります。これはHMでも言えますね。また、施工マニュアルなどの整備がしっかりしていないところでは、現場監督の業務にムラがあるかもしれません。

なんだか、どこに頼むのがいいのか迷ってしまいますね。

そこで、選択肢の一つに「いい設計事務所」に頼むというのがあります。
経験豊富で、技術のある設計者であれば、上で書いたメリットを汲み取り、デメリットを極力排除することができます。。クリエイションももちろんその一つです。

「いい家」が欲しい、と思ったら、「いい設計事務所」にまずは相談。手前みそですが、これが私の考えです。

(クリエイション1級建築士事務所は→こちら
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2008年07月16日

マンション市況が低迷

0807162.JPG朝日新聞、今日の10面に「不動産 新手法に逆風」という記事が出ていました。記事の内容はファンドへの売却がうまくいっていない、銀行の融資も渋り始めたというようなことが書かれています。

要するにマンションが売れていないんですね。

首都圏の販売戸数は00年がピークで、今はその半分以下の2万1547戸、契約率も63%台と16年ぶりの低水準ということです。
16年ぶりというと1992年です。90年に日銀の総量規制が始まって路線価の下落がピークで、いわゆるバブル崩壊の時代です。
それ以来の売れ行きの悪さということになります。

しかし、すべてのマンションが同じように低迷しているかといえばそうでもなさそうです。駅徒歩圏のマンションは依然好調で、交通の便が多少悪くなると売れていないという状況だということを不動産関係者から聞きました。いわゆる2極化しているということです。

現状、売れ行きの悪いところは値引きが出ていますよね。
今、投資目的などではなく、本当に家が必要で、ほしいと思っている方にはある意味買い得な時かもしれません。
売り手は弱気ですからね。
今賃貸にお住みで、今も将来もその賃料に無理がなければ、いわゆる「家賃並み返済」ですね、ローンがそのくらいで組めるならば買いの目安にはなると思います。もちろん広さや場所も重要ですけど。

話は変わって、日銀の経済・物価の見通しも記事に出ていました。
物価上昇率を引き上げ、景気認識を下方修正とありましたが、数字を見る限り、楽観的な数字に思えてなりません。
身の回りの物がほとんど値上げで、とても消費者物価指数の上昇率1.8%とは思えません。もっとずっしりと重たく感じます。

個人的には、政府や日銀には危機感を持って対策を早期に講じて欲しい、そう願います。
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2008年07月15日

村上隆とマルセル・デュシャン

080715.JPG村上隆、現代芸術家で現在最も世界に影響力があると言われる人物です。今年のタイム誌でもその100人の中に選ばれましたね。
名前は聞いたことがなくても、花の真ん中にスマイルのあるキャラクターやカラフルなルイ・ヴィトンで彼の作品を見たことがある人は多いと思います。

今年、そんな彼の作品「マイ・ロンサム・カウボーイ」がニューヨークで1516万ドル(約16億円)で落札されました。
16億円の芸術作品とはどんなものなの?と思われると思いますが、それがどんなものか説明するのもはばかれるようなもの、だと私は思っています。ただ一言「下品」
芸術とは「衝撃」を意味するものならば、それは十分にインパクトがあります。でも、そこには心を揺さぶる感動はありませんでした。
とうとう現代芸術はここまで来たか(ネガティブな意味で)・・・という思いがあります。

「マイ・ロンサム・・・」の価値観は、人それぞれの価値観によって変わるということは当然ありますが、評価をビジネスとしている人々の評価「これはいいもの、価値がある」に乗せらた、投機的な価値としか思えません。有名な作品に高値がつくことがありますが、高値の意味が少し違うのではないかと思うわけです。これはもはや芸術ではなくビジネスというものだろうと思います。そういう意味で村上氏は成功しているとは言えますが・・・。

20世紀のはじめ活躍したマルセル・デュシャンという芸術家がいます。
彼はスツールの上に自転車の車輪をつけた「自転車の車輪」(1913年)や小便器の「泉」(1917年)などで知られています。
これらの「レディーメイド」といわれる作品は、おそらくその当時相当の「衝撃」をもって登場したことだと思います。ある意味それは「マイ・ロンサム・・・」以上だったでしょう。

彼の「泉」は2004年に行われた、世界の芸術をリードする500人に最もインパクトのある現代芸術作品を選んでもらうという調査でピカソの「アヴィニョンの娘たち」を抑えて第1位を獲得したということです。(ウィキペディアより)

約1世紀前に発表された「泉」とその1世紀後に作られた「マイ・ロンサム・カウボーイ」ともに衝撃度でいえばかなりのものだが、はたして「マイ・ロンサム・・・」はこの先1世紀後も「泉」のような評価を受けることができるのでしょうか。
少なくとも私はそうあって欲しくないと心から願う一人です。

村上隆について→ウィキペディア
マルセル・デュシャンについて→ウィキペディア
≪ 写真はウィキペディアより「泉」 ≫


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2008年07月14日

自動車と家は似ている?

0807142.JPG自動車と家は似ていると、学生の頃から思っていました。

それは何かというと、用途や機能について対照性が高いところが良く似ていると思うのです。

たとえば乗用車、セダンやワゴンやワンボックスも含めて、これは住宅に当てはまって、クレーン車やトラックやダンプなどは工場や倉庫といった具合です。・・・なんとなく理解できますか?

工場や倉庫は置いておくとして、住宅に注目しましょう。
ツーシーターの車、これは部屋数の少ない家ですね、たとえばワンルームや1LDK程度、定員2人ですから。
逆に8人乗りのワンボックスは部屋数の多い家ということができると思います。

もう2年くらい前でしょうか、一時期たくさん走っていたスペシャリティーカー(いわゆるデートカー)の生産が終わりました。代表的なのはセリカやシルビアですね。今もときどき見かけますが、昔よりはずっと少なくなりました。
それと反してワンボックスやツーボックスのファミリーカーは昔はほとんど無かったのが、人気が出てきて(ステップワゴンのころでしょうか。それ以降商品バリエーションの拡大は続いていますね)依然人気ですし、フィットやビッツ、デミオのようなコンパクトカーも人気があります。

これらの変化、家と自動車、対照性が高いだけに、自動車の需要の変化も住宅の需要の変化に関係していないものかと考えると面白いと思います。

とすると・・・、いまの旬は「おもてなし」でしょうか。

≪ 日産ティアナHPより ≫
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2008年07月12日

溶融スラグ

080712.JPG溶融スラグ、焼却灰を再資源化するために高温で溶かし、冷却したもので、2005年度には63万トンが生産されて、そのうち40万トンが有効利用されているということ。

藤沢市の「六会コンクリート」が、JISで認められていない溶融スラグを混ぜた製品を出荷していたという問題が7月10日ニュースになりました。
納入した物件数は約300にもなり、中には分譲マンションですでに入居されている物件もあるというのだから大変です。
(膨張率の低いJIS規格品もありますが、六会コンクリートでは規格外のアルミニュームが残留した溶融スラグを使って、これまで8現場でポップアウト現象(剥離)を起こしているのが確認されている)

またしても「偽」

廉価な溶融スラグを使ったことで1千万円ほどコストを下げることができたということだが、愚かな行為としか言いようがないと思います。
偽の溶融スラグを使うことで、どのようなことになるのか想像力の欠如、常識の欠如、正義の欠如・・・その代償はあまりにも大きいものです。

なぜそのようなことが起きたのか考えると、過剰な価格競争が一因ではないかと思えます。
コスト最優先で「安いが良いに決まっている。生きるためには仕方ない」そのような思いが判断を麻痺させていたとも言えそうです。

世の中、内容(本当の価値)を伴わない価格競争が氾濫してます。このままでは、どうにかなってしまいそう・・・そんな感じがしてなりません。

そうはいっても、六会コンクリートは超えてはならない一線を超えてしまった。そこに情状酌量の余地はないでしょうね。

≪ 写真は7月11日付 朝日新聞 ≫
posted by クリエ at 10:09| Comment(0) | 材料・商品・技術

2008年07月10日

ベッドのこと

080710.JPG今日はベッドのこと、正しくはマットレスのことを書きたいと思います。

人生の3分の1から4分の1はベッドで過ごすと言われるほど、ベッドとの関係は密接です。ぐっすり寝ることが出来れば、疲労が取れ、快適な生活を送ることができます。

私は実家の時は布団で寝てました。薄手のマットレスを敷いていたので比較的柔らかかった覚えがあります。その後、神奈川に住んでから、独身時代は薄い布団で寝てました。それからというもの硬い寝心地に慣れて、硬めの方が体にいいという先入観が身についてしまったようです。

今住んでいる家を建ててから、硬めのマットレスを使っていましたが、結婚して妻もそこで寝るようになり「硬い、腰が痛くなる」ということから、私たちに合うマットレス選びが始まりました。

妻は上を向いたまま、あまり寝返りを取らない方ですが、私は横を向いて寝入り、わりと姿勢を変える方です。
横を向いて寝るので肩が内側に入ったような恰好で寝ていました。ある朝起きると肩に痛みがあり、全く上にあがりませんでした。整骨院で診てもらったら「50肩」とのこと、50肩って50代の人がなるんじゃないの?と思いましたが、その時の症状を称して言うらしいですね。
この話、マットレス選びを始める前のことで、肩を痛めたとき硬めのマットレスと寝ている姿勢に関係していたなんていうことは想像できませんでした。

それから、いろいろなメーカーのものに横になって試しました。そして、最終的に決めたのがキングスダウンのマットレスです。
シモンズやフランスベッドなども試しましたがどれも硬めのが多い中、キングスダウンはコンセプトが正反対じゃないかと思うほどに柔らかかったのです。
低反発のマットレスとはまるで違うふわふわと優しい感じがしました。横向きになってみると肩が入らないのですごく楽です。妻も腰が楽ということ。
結構気に入ったということをお店の人に伝えると、何とそこで、もう少しそのまま横になっていてくださいと言われ30分ほど寝てました。本当に寝そうになりました。
その時に、キングスダウンの枕も購入。今に至ります。

キングスダウンのマットレスを使ってから、妻も私もよく眠れるようになりました。私はいつの間にか肩の痛みも取れ、今ではすっかり良くなっています。
全ての人に合うとは限りませんが、少なくても私たちにはとても合っていたようです。

人生の多くの時間を過ごす寝具選び、正直、軽視してました。
「このマットレス硬くて嫌い」と言ってくれた妻に感謝です。

(キングスダウンHP)


posted by クリエ at 09:27| Comment(0) | 日記