2008年06月30日

あるオープンハウスのこと

080630.JPGあるオープンハウス(完成見学会)に行ってきました。

小さな家でしたが、家の間仕切りを極力減らし、狭苦しさというのはなく、楽しく住めそうな家でした。

その家は、木の無垢材をふんだんに使っていて、いわゆる健康住宅というのが最大の特徴で、確かに木の香りもするし、肌触りもいい。裸足で過ごしたら気持ちがよさそうです。

しばらく見学していて、ある事に気がついて、何とも複雑な気持ちになった。それは窓ガラスが単板ガラスであったこと。

この家の冬はどうなってしまうのだろうと想像すると、心が痛くなった。この家の冬は力任せの暖房で家中結露だらけにして家を腐らせるか、外にいるような恰好で過ごすか・・・。

念願の家が建ち、得意満面で見学者に説明しているオーナーの姿をせつない気持ちで眺める自分がいた。価値観は人それぞれ、これでいいのなら、これもありなのかなぁと悩む。

この家の工事費は1600万円くらいだろう。サッシは仕切りの割合にもよるが100万円はいっていないと思う。それを複層ガラスにしたところでせいぜい20万円も上がらないだろう。
この家はその20万円を惜しんだために、家の価値を早く失う可能性がとても高い。

何事もバランスが大切。コストを抑えて家を建てるにしても、資産価値を早々に失うよなコストダウンは本末転倒。
建築を知る専門家として、そこは譲ってはいけないところだと思います。

≪ 写真は伊豆高原の週末住宅・・記事とは無関係です ≫


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2008年06月28日

続き部屋のすすめ

080628.JPG私の生まれた家、思えば築40年近くになる。
増改築を何度かしながら今も両親と共に健在だ。

いわゆる在来工法で建てられた日本家屋で、全て畳の部屋で、それぞれ障子か襖で仕切られていて、完結した部屋というものがない。良くいえば家族の気配が感じられる家で、悪くいえばプライバシーのない家となる。

戦後の日本における欧米文化の浸透は住宅にも及び、いつの間にか床は板張りで、各部屋は個室化してしまった。

子育て支援住宅や家族の絆を強くする家などのコンセプト住宅は、個室化してしまい家族同士が顔を合わせる機会を少なくしてしまった住環境・生活環境への一つの答えである。

現代に受け入れられる間取りを踏まえつつ、ほんのちょっとしたアレンジで、住まい方が大きく変わることが出来る。
たとえばリビングを通して階段を設けることや、個室を続き部屋にするということだ。

個室の続き部屋は、ライフステージの変化に応じて様々な使い方ができる。

たとえば、子供がまだいない夫婦だけの時、より広い寝室にもなるし、子供が生まれてからも10年くらいは同じ部屋で寝起きすることが多いので、そのまま寝室として使うことができる。

子供が2人いてまだ小さい時、ベッドや机を並べて2人1部屋で使うことができる。同性の場合は異性の場合より長く使うことができるだろう。もしかしたら、大人になるまでそのままかもしれない。

書き連ねればもっとたくさん使い方の例はあるが、要するに一般的な4LDKの場合2階は3つの個室が置かれる場合が多いが、その2室をつなげることで、家の使い方が増えるのである。

年頃の子供がいて拒否反応があれば、間仕切る建具に鍵を付ければ続き部屋を個室化することもできる。もし、子供が成長して家を空けることになれば、また広く使えることができるのだ。

と、ここまで書いてオランダのシュレーダー邸の事を思い出した。
シュレーダー邸とは比較にならないほと小さい変化だが、上手に快適に住んでもらえればと思う。

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2008年06月25日

建物完成!

080625.JPG前の職場から続いている住宅が完成しました。

この住宅は、始めての打ち合わせは去年の秋、一度プランが固まって作図して、・・・と順調に進んでいたところ、プラン変更。。。
そして、打合せ等々とても苦労したので思い出深い住宅です。

立地は南側の隣地が高くなっていて、1階部分の南側は日当たりが期待できません。その代り北東・北西は見晴らしがよく開放的な景色が広がります。
そんななんとなく学者や芸術家向きの立地ではありましたが、元気なお子さん2人の4人家族のための家となりました。

写真のように家の中央に吹き抜けと天窓、そしてその吹き抜けの壁に大きな窓を設けて光を取り入れています。
そのために、室内が結構明るい。トップライトからは直接光ですが、窓からの間接光がとても柔らかくて快適です。北欧では北側に面して建てて陽光を浴びる森や庭を眺めるというのを聞いたことがあるけど、まさにそんな感じです。
さまざまな条件の中で、床面積を犠牲にせず、合理的な構造で、難しい立地条件に対し最良の結果を出せたのではないかと思います。

注文住宅ゆえ、工事は大変なところもありました・・・監督、工事のみなさん、ありがとう!
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2008年06月22日

LED照明

080619.JPG二酸化炭素を削減して地球温暖化を食い止めよう!
いわゆるエコな話です。

数年前からLEDを使った建築向け照明器具が出始めました。
はじめは外部の照明や、棚のディスプレイ用などで、あまり光量を必要としない器具が主でしたが、ついに蛍光管タイプの物が出たということです。

20Wの同型の蛍光灯と比べ消費電力1/4、これで一本当たり年間32kgの二酸化炭素を削減できるという・・・。寿命も蛍光灯の約10倍(理論値)とのこと。それにしても32kgとか具体的な数字の割に、それがどの位エコなのかが分からないのが残念・・・私の勉強不足でしょうね。

いいことずくめのようだが、値段は1本1万円以上と高価なことと、LEDの光は直進性が高く、一定の範囲を超えると暗くなりがちだとか・・・まだ課題も多いようですね。

それでもやっぱり、照明器具の世界では二酸化炭素削減の切り札になって行くんでしょう。

我が家では、階段のところと、ベッドサイドにコンセント差し込み型のLED照明を使っています。センサーが付いていて暗くなると勝手に点灯するし、ほのかな明かりで消費電力1Wということでかなりエコで便利なものです。
その他のほとんどの照明器具には蛍光灯を使っていて、白熱にしているのがダイニングの照明と玄関のセンサーライトのみです。
エコも大切だけど、なんとなくフィラメントの明りに安らぐ感じがするし、どうしても蛍光灯の下での食事が味気なく感じるような気がして、ささやかな贅沢・・・でしょうか。

LED照明、普及すれば値段も落ち着くでしょうし、光(器具)の特性を適材適所、上手に使っていきたいものです。

≪ 写真は建築知識2008年6月号 ≫
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2008年06月19日

横長の窓

0806172.JPG・・・といっても、ル・コルビュジエの近代建築の五原則ではありません。
先日完成した分譲住宅のほうに横長の窓を採用してみました。
構造はツーバイフォーなので、一般的には巾160センチの窓が多いのですが、ここの窓の巾は240センチあります。たった80センチの広がりですが、両サイドを縦すべり窓として、まん中をFIX窓にしたので開放感が違います。
巷ではまだ縦に細長い窓で意匠する家が多く見られますが、これからは横長の窓が流行るかもと思うのは私だけでしょうか?
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2008年06月17日

お披露目

0806171.JPG先週完成した住宅のお披露目です。

左側が注文住宅で南欧スタイル、右側が分譲住宅でシンプルモダンスタイルです。ほぼ同時に計画・施工しましたが、こうして左右で違った外観だと同じ外観の分譲住宅が2棟並ぶのとまた違った趣があります。

周りの家々は分譲住宅や注文住宅が混在する街区ですから街並みに溶け込みつつ、新鮮な景色を提供できたのではないかと思います。
南側が道路で日当たり抜群。そして何よりも静かです。
交通の便は少し悪いかもしれませんが、住環境は最高にいいと思いますね。

ここに住める○○さんがうらやましい〜、と思った日でした。
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2008年06月14日

日本のモダニズム建築

080614.JPG本屋さんでカーサブルータス特別編集「日本のモダニズム建築100」という本を見かけ、購入した。

学生の頃、写真集などで見た建物がたくさん載っていて、昔に戻ったような懐かしい気持ちと、今現在、その建築は存在しているものの、そのいくつかは老朽化のために存亡の危機に瀕しているということを知った。

そしてその代表的なモダニズム建築を調査研究する国際学術組織があって、DOCOMOMOというらしい(携帯電話みたいだけど)・・・世界遺産の近代建築版のようなものとのこと。

思えば最近はすっかりそういう建築に触れる機会が減ってしまったなぁと思う。休みの日には神奈川県立近代美術館(坂倉準三)などのんびりと訪れてみるのもいいかもしれないと思った。
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2008年06月12日

建物完成しました

080612.JPG先週ブログに書いた住宅が完成しました。

只今、外構工事の真っ最中ということで、写真は妻壁の部分をパチリ。

月曜日の午後、完了検査があり、その立ち会いの後、家のあちこちの写真を撮ってきました。写真を撮っていて感じたことは、高気密高断熱住宅の快適さです。

その日は天気が良くて、太陽がガンガン当たっていても、家の中はひんやりした感じで実に気持ちがいい。1階も2階のロストも温度差がほとんど無くて、断熱性能の高さを肌で感じます。

窓ガラスもエコガラスで、太陽が差し込む窓でもじりじりした感じがありません。あえて言うならすだれ越しの日差しの様です。

外回りができる来週、また写真を撮ってきます。
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2008年06月11日

ある訪問販売

080611.jpg先日我が家に作業着を着た20代くらいの男性が家にやってきて、この地域で集中工事をすることになりましたのでお知らせしますとのこと。

てっきり公共的な工事なのかと思い、話を進めるとそうでもない、具体的な話もしない、どうやらオール電化への設備交換しませんかという訪問販売らしいと、いきさつから判断した次第で、何とも気持ちが悪かった。

あとでネットで検索してみると、いくつかのブログでの書き込みがあり、やっぱりなぁと・・・。

これから大きな問題にならなければいいなと思う。

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2008年06月09日

カビに注意

DSC08299.JPG今朝の天気予報で「カビにご注意ください」とお天気姉さんが言ってました。そういえば6月だし、梅雨に入ってるし、そういう季節なんだなと・・・。今、外は小雨で湿度も高そうだし・・・。

なんでも、カビが発生する最適な条件とは気温20〜25℃、湿度80%以上だそうです。

この部屋、いまそういう状態かも。

対策としては、風通しを良くする。部屋を清潔にする。
いまさら私が言うほどのことでもない当たり前のことですよね。

最近の家では、シックハウス対策で24時間換気がついています。
我が家では第1種換気なので、吸気側も機械式です。外の湿度が高いこんな日はOFFにして、余分な湿気を室内に入れないようにしています。

晴れの気持ちのいい日は窓を開けたり・・・、人間にとって快適はカビにとっては快適じゃないので(上手くできてますね)、窓の開け閉めや、換気扇のオンオフで人間に快適にすればカビは発生しにくくなるというわけですね。

【写真は我が家の吸気側の24時間換気扇】
posted by クリエ at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ・環境・健康

2008年06月06日

コウモリくん

080606.JPG春になって、桜が咲くころになると我が家にコウモリがやってきます。3階のバルコニーの隅に小さなうんちとおしっこが残っていて、コウモリがやってきたことが分かります。

昨年の春、はじめはネズミかなにかの小動物かと思い、どこから来ているんだろうと、出入りできる穴はないかなど、さんざん探してたあげく、どうしても分からず不思議に思っていたんです。
ある夜、そっとバルコニーの窓を開けて、いつもウンチが落ちているその上を恐る恐る覗いてみると、鶏の卵大の毛むくじゃらの物体がいるではないですか・・・。すぐにコウモリだと分かりました。

調べてみると、コウモリは中国では幸福の動物とされ、アメリカでは悪と戦うヒーローであったり、開拓時代ではウンチが肥料として使われていたりしていたらしいです。なにより蚊などの虫をたくさん食べてくれるので、有益な動物なようです。

コウモリと分かってから、はじめはどうやって撃退しようかと考えたりしましたが、「福」を呼び込むのならと、丁重にお迎えして(実際は何もしてませんが)毎朝うんちとおしっこを取ってあげてます。

朝、窓を開けてウンチがあると、「昨夜もがんばって来たんだね」とちょっとうれしくなったり・・・。はじめはいやだったけど、何事も気の持ちようですね。

【写真は多摩区の個人住宅】
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2008年06月04日

来週完成

002.JPG来週、前の職場の時から続いている住宅が完成します。
高気密高断熱の注文住宅で、関東南部の地域にあってはかなりハイスペック。大手ハウスメーカーのハイスペック仕様と同等の性能の建物です。

間取りは4LDKで、小学生の女の子2人がいる4人家族です。
こちらの住宅についてはHPでも紹介する予定です。
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2008年06月03日

マンションギャラリー

DSC08298.JPG先日、マンションギャラリー(モデルハウス)に行ってきました。
散歩コースにあって、以前からいってみようと思っていました。

中には2戸忠実に再現したという住戸があって、じっくり見させていただきました。
仕上げや色使いなど参考になります。

戸建てでいえば平屋相当になりますが、すごく気になったのが天井の低さ、ドアの低さ、窓の小ささ、閉塞感、圧迫感です。
階数を稼ぐために玄関のドアの高さは室内のドアの高さより低い1.9mくらいです。背がそこまで高くないのでぶつかりはしませんが、それでも玄関のドアというにはほど遠く、これが6000万円の家の玄関か・・・と思うと悲しい気持ちになってしまいました。。

それから寝室は、角部屋でなければ小さな窓が廊下に面してひとつあるだけ・・・。早くここを出たいと感じさせるには十分な狭さでしたね。
・・・と批判的なことばかり書きましたが、大型マンションならではの共有部の充実などの魅力もあり、戸建派とマンション派に分かれるところでしょうね。

マンションギャラリーを出て、妻と「やっぱり戸建てがいいね」と語らいました。
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2008年06月02日

ガソリン170円台!

080602.JPG原油高騰に伴い、ついにガソリンが170円台に突入しました。
しかも今後はまだまだ値上げの要素が多分にあるとか・・・。
石油にまつわるすべて物が値上げ含みで家計は直撃必死です。

建築に関しても建築資材の高騰で建築コストが軒並み上昇しています。2年前と比べると全体で10%位は上がっているのではないでしょうか。

そんな厳しい状況の中で、建築はこれからどこに向かうべきなのか。私は省エネルギーで耐用年数の長い家づくりを目指すべきだと考えています。
国が推進する次世代省エネルギー住宅や200年住宅などがその指標となっていますが、それではそのような家に住むとどのようなことが起きるのか・・・。それはこれからボチボチと話していきたいと思います。

posted by クリエ at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年06月01日

クリエイションブログ、スタートです。

DSC05901.JPGこんにちは、クリエイションです。

今日からブログスタートします。

建築に関するいろいろな思いを書いていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

[写真は伊豆高原の週末住宅]

posted by クリエ at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記